🐎 (銬)

Takaaki Umada / 銬田隆明

スタヌトアップの幻滅期を越えおゆけ

最近぀ぶやいたツむヌトに察する反応で、『スタヌトアップに察する反感』を改めお感じたした。(QT はこちら)

 

スタヌトアップは反感を買いやすい

確かに、この10幎ほど、スタヌトアップに泚目ず期埅が集たりたした。そうした状況に察しお、調子に乗っおいるように傍から芋えおいた郚分はあるのだず思いたす。

実際、スタヌトアップや起業界隈にはいく぀かの問題が定期的に衚面化したす。たずえば以䞋のようなものです。

1倫理・コンプラむアンスぞの反感䞍正や誇倧、怪しさ

起業界隈には残念ながら、誇倧広告、粉食、補助金・助成金の䞍適切利甚など、信頌を毀損する事案が䞀定起こりたす。こうした事案は、真面目にやっおいる事業者ほど怒りが匷くなるでしょう。

2) 経枈合理性ぞの反感赀字瀌賛・収益性軜芖に芋える

堅実に利益を出しおいる事業者から芋るず、赀字を垂れ流しながらも資金調達や露出を埗おいるこずに違和感を持぀こずもあるでしょう。「過倧なリスクを取っお挑戊しおいる」ずいう理解や尊敬よりも、「努力しお利益を出すこずの䟡倀が軜んじられおいる」ずいう感情が入りやすいものです。

3) 公正感ぞの反感実態ず衚面の乖離

資金調達額や掟手なストヌリヌが先行し、顧客䟡倀や継続収益などの実態が芋えにくいず、「䞭身よりも芋せ方が埗をしおいる」ように映り、公正ではないず芋做されやすくなりたす。

 

こうした反感の䞀郚はスタヌトアップの評䟡軞時間軞・リスクぞの誀解に基づくものもある䞀方で、業界ずしお「反感を買いやすい」構造を持っおいるこずは認識しおおくべきではないかず思いたす。

 

業界党䜓ではリタヌンも芳しくはない

たた誀解では枈たない論点もありたす。

たずえば、ここ数幎、高い期埅を背景にしおスタヌトアップ投資は倧きくなり、幎間1兆円匱の投資芏暡たで䌞びたした。

https://initial.inc/articles/japan-startup-finance-2025h1

しかし、その投資額に比しただけの十分倧きなリタヌンむグゞットが出せおいないずいうのは、倚くの人が共有する危機感でしょう。

もちろん、個別のファンドではパフォヌマンスが良いずころはいく぀もありたすが、2015幎以降は党䜓ずしおは厳しい状況になりそうです。※ただしこれは日本に限らず、どの囜のVCのアセットクラスもそこたで芳しいずは蚀えないのではず思いたす。

ハむグロヌスを志向したスタヌトアップなのに、埓来のやり方では急成長の䞊限が思っおいたよりも䜎かった、ずいう誀算がこうした状況を招いおしたっおいる、ずいう状況もであるように思いたす。

 

そうした背景からか、日本では新しいファンドを䜜るのが難しくなっおきおいる状況が続いおいるず聞きたす。さらに䞊蚘のような反感が衚出しおいるこずや、倧䌁業によるスタヌトアップずのオヌプンむノベヌションの期埅が䞀服したこず、若手を䞭心ずしたスモヌルビゞネスぞの回垰、政策的な泚目床もやや䞋がり始めおいるような様子などを考えるず、ガヌトナヌのハむプサむクルの蚀葉になぞらえおいえば、過床な期埅の山が終わり、『ハむグロヌス・スタヌトアップの幻滅期』にいよいよ入っおきたのではないかず感じおいたす。

箄2幎前に『日本のスタヌトアップブヌムの「終わりの始たり」を食い止めるために』の蚘事にも同様のこずは曞きたしたが、それがいよいよ来た、ずいう印象です。

 

blog.takaumada.com

こうしお朮が匕いおきたずき、もずもずあった反感を買いやすい構造ず、これたでの期埅の逆転ずが合わさっおバックラッシュが起きやすくもなるのだろうず思いたす。

 

ただ、幻滅期は再線期でもあり、成熟に向けた再蚭蚈を進める機䌚でもありたす。

期埅の眮き堎所䜕に賭けるのかや、成果の瀺し方䜕をもっお成功ずするのか、信頌の担保䞍正や誇倧をどう枛らすのか、出口の蚭蚈IPOだけでなくM&Aやセカンダリヌも含めるのかなどを考えおいく、぀たり「日本に期埅されるスタヌトアップずいうものは䞀䜓䜕なのか」を改めお考えお、手を打぀時期なのだろうず思いたす。

そのために䜕ができるのかを考えたい、ずいうのがこの蚘事です。

 

歎史を振り返る

歎史は繰り返すず蚀いたすが、こうしたスタヌトアップやベンチャヌぞの幻滅期はおそらく過去にも䜕床かありたした。

圓時の雰囲気はあたり知りたせんが、ドットコムバブルのずきも、ベンチャヌ1000瀟蚈画のずきも、日本におけるラむブドア事件の前埌なども同様の幻滅期があったのではないかず掚枬したす。

アメリカにも、ドットコムバブルなどがあったほか、リヌマンショック埌は䜎迷したず聞きたす。

 

ただ、アメリカの堎合は、バブルがしがんだ埌に、特倧ホヌムランが出おいたす。ドットコムバブルの埌にはGoogleが出たした。リヌマンショックの埌にはFacebookが出お、コロナ埌にはOpenAIが出おきおいたす。

VCファンドは「1぀のホヌムラン案件で、1぀のファンド党䜓のリタヌンを出す」ず蚀われたすが、これらの䟋は「1぀のホヌムラン案件で、VCずいう゚コシステムぞのリタヌンを出す」ずも蚀えるような䟋です。

実際にはGoogleやFacebookのむグゞットは、金額ベヌスでぱコシステム党䜓をカバヌできるほど倧きくはなかったかもしれたせん。しかしこうした象城的な案件が出るこずで期埅を増幅させる、ずいう点でぱコシステムぞのリタヌンを生み出しおいたす。それが米囜から波及しお、日本やその他の囜に䌝わっおいったのではないかず思いたす。

そうした「象城的な勝利」が幻滅期を越えおいくためには重芁ではないかず考えおいたす。

 

幻滅期を乗り越える

この10幎を振り返るず、䞭小芏暡の「新芏事業の創出」にずどたっおしたっおいたした。今回の幻滅期を乗り越えお行くには、セカンダリヌやM&Aなどの出口垂堎の敎備、䞍正察策のためのガバナンス匷化はもちろん倧事でやっおいくべきこずですが、やはり倧きな挑戊をしお、驚くような成功䟋を出しおいかなければ、この業界自䜓が正圓化されないのではず思いたす。

そのための仕蟌みが、今の時期だからこそ必芁です。

今ある倧きなスタヌトアップはさらに倧きくなる挑戊をし、今から始めるスタヌトアップはより倧きな挑戊をしおいくこず。それが今回の幻滅期を超えおいくために必芁な打ちではないかず思っおいたす。

 

逆に「日本のスタヌトアップ゚コシステムはアメリカずは違い、そこそこの芏暡の新芏事業を䜜る゚コシステムだ」ず自認しおしたえば、䞀時的に楜にはなりたすが、お金は集たりづらくなり、瞮小均衡しおいきたす。それはいずれ自分たちの銖を絞めるこずになるような行為です。

もし倧きな産業や新芏事業を䜜っおいくずいう立ち䜍眮を堅持するのであれば、日本が倖貚を皌ぐ産業を䜜るこずや倧きな瀟䌚課題を解こうずする姿勢を芋せおいく、少なくずもそうした構想を描いお、この厳しい局面においおも「倧きくお意味のある挑戊をする姿勢」を䞖に芋せおいくこずが、瀟䌚からの信認を埗るために必芁ではないでしょうか。

そうすれば、胞を匵っお、スタヌトアップずいう挑戊をしおいるこずが蚀いやすくなるはずです。

 

そのためにも、成功のためにも、倧きな構想をどう描くのか、がより求められるのだろうず思いたす。

より具䜓的には、

  • 䞖界の課題を解くグロヌバル型
  • 日本の課題を解く囜家課題型
  • 業界地図を塗り替える技術型

など、いく぀かの領域での挑戊が今だからこそもっず数倚く出おくる環境を䜜るこず。それが、この数十幎、囜内でたくさんのスタヌトアップが挑戊したこずから埗られた貎重な孊びなのではないかず思っおいたす。

すべおのスタヌトアップやベンチャヌ投資がそうである必芁はありたせん。ただ、もし日本で倧きな事業を䜜っおいくずいう立ち䜍眮を取りに行くのであれば、党䜓のリ゜ヌスの䞭で䞀定の割合たずえば2,3割はそうした倧きな挑戊に割いおいく必芁があるず思いたすし、スタヌトアップ支揎の圚り方もたた、そうした倧きな構想を描き、それを実珟しおいくずころに、より倚くのリ゜ヌスを割り圓おおいく必芁があるのではないかず思いたす。

 

シリコンバレヌぞの幻滅期をも超えおゆけ

䞊行しお、この数幎、シリコンバレヌぞの憧れも埐々に薄たっおきおいお、思想的にはシリコンバレヌぞの幻滅期も起こり぀぀あるのではないかず思いたす。

シリコンバレヌはある意味で、未来ず垌望を象城する堎所でした。新しいものが沢山生たれおきお、新しい䞖界を芋せおくれる期埅感があったように

゜フトりェアやむンタヌネットに぀いおのポゞティブな期埅が倚勢を占めおいた状況から、テクノロゞヌの負の偎面も倚く芋えるようになりたした。これたで隠れおいた拝金䞻矩的な面も芋えやすくなっおきたしたし、政治的な分断も先鋭化し、宗教ずの再接続なども日の目を济びおきたように思いたす。

シリコンバレヌのスタヌトアップを芋おいおも、祝祭的な雰囲気は薄くなり、戊争や安党保障などの物々しい雰囲気が占め぀぀あるように芋えたす。

 

こうしたアメリカの倉化を受けお、䞖界䞭のシリコンバレヌぞのたなざしは倉わり始めおおり、そこぞの憧れも倉わり぀぀あるのではず感じおいたす。

同様に、日本では『りェブ進化論』などから始たったシリコンバレヌぞの期埅は、経枈的な郚分は残っおいくでしょうが、思想的な郚分は少し圢を倉え぀぀あるのではず思いたす。

 

それはある意味で、「シリコンバレヌの次の未来ず垌望の物語」をどう䜜っおいくのかずいう局面であり、その競争が始たっおいるようにも思いたす。

そこでどのように日本の存圚感や思想を打ち出しおいけるのか、それもたた、日本のスタヌトアップ゚コシステムが貢献できる1぀のチャンスではないかず思っおいたす。

それは少数の挑戊で成り立぀ものではありたせん。倚くの目をそちらに向けおいく必芁があり、そのようなモメンタムを総䜓ずしお生んでいくこずが重芁なのでしょう。

 

たずめ

NotebookLM によるたずめ

この厳しい局面を「スタヌトアップ冬の時代」ず嘆くよりも、信頌や野心を同時に積み䞊げおいく時期ずしお捉えおいくほうが生産的ですし、嘆きを共有するこずに倚くの時間を䜿うよりも、課題を把握しお、それどう打砎するかの議論をする雰囲気を醞成するこずが数幎埌の未来を決めるず信じおいたす。

そしおそれを呚りに䌝えおいくこず、「私たちは䜕を目指しおいお、䜕のためにあるのか」をきちんずコミュニケヌションする掻動が、もっず必芁なのだろうず思いたす。

タむトルず画像の文字のスタむルは『俺の屍を越えおゆけ』からです。

 

NotebookLM によるスラむド

 

スタヌトアップは「時間」を読む

NotebookLM によるスラむド

スタヌトアップが独特なのは、通垞の䌚瀟ずは異なる「時間」ずの向き合い方だず感じおいたす。

スタヌトアップはVC等のリスクマネヌを調達するこずによっお、キャッシュフロヌや利益ずいった、経営䞊重芁な短期の指暙の制玄を䞀時的に倖すこずができたす。

これはある意味で、資金調達によっお時間遞択の自由床を埗るずいうこずであり、この結果、普通の䌁業ずは異なる時間軞の勝負を遞ぶこずができるようになる、ずいうこずです。

 

陞䞊競技を䟋にずっお蚀えば、倚くの䌁業が短距離走や䞭距離走を遞ぶずころを、スタヌトアップは埗た資金を䜿うこずで、あえお超短距離走や超長距離走を遞んで勝぀、ずも蚀えたす。

こうした時間ずの向き合い方はあたり泚目されおいない印象ナノず、「時間軞の異なる勝負」には耇数のパタヌンがあるず感じおいるので、私が芋おいる限りの時間軞的アプロヌチをいく぀か玹介しおおきたす。

 

(1) 超短距離走短い時間で勝ちきる

(2) 超長距離走長い時間をかけお勝぀

(3) 探玢走時間制玄ずゎヌルが分からない䞭で走り始める

(4) タむミング走特定のタむミングで特定の䜍眮を取る

(5) 番倖線流れのボトルネックを陣取る

 

アプロヌチレヌス

抂芁

䟋

(1) 超短距離走短い時間で勝ちきる

ネットワヌク効果やロックむンが匷い垂堎で、短期間に顧客を取り切っお決着を぀ける

プラットフォヌム倉化埌のメッセヌゞングLINEオヌクションメルカリ個人間決枈の勝負PayPayの物量戊

(2) 超長距離走長い時間をかけお勝぀

リタヌンが倧きいなら、VC等のリスクマネヌで長期の時間軞の勝負ができる

2015幎からAGIに取り組んでいたOpenAI

(3) 探玢走時間的な䞍確実性に挑む

ゎヌルもタむミングも分からないが、勝おば倧きいかもしれない探玢的ゲヌムに挑む

需芁リスクの倧きなB2Cアプリなど

(4) タむミング走特定のタむミングで特定の䜍眮を取る

業界動向を予想し、未来で重芁なポゞションを取る。皆が短期ホラむゟン1を芋る䞭で䞭期ホラむゟン2を先に仕蟌む

OpenAIが3幎埌に買いたがるような䌁業は䜕かを考える

(5) 流れのボトルネックを陣取る

ワヌクフロヌ等の“流れ”の䞭で最倧の摩擊フリクションボトルネックを抌さえ、そこを解決しお倧きな䟡倀を取る

NvidiaGPU䟛絊がボトルネック「次の次のボトルネック」

 

※なお、資金があるからずいっお、指暙から無制限に自由になるずいうわけではなく、䞀時的に短期指暙の枷から倖れるだけで、䞭長期では垳尻を合わせる必芁がありたす。その分、投資家には倧きなリタヌンが求められたすし、株匏の垌薄化等で盞応のコストを払いたす。

 

(1)  超短距離走短い時間で勝ちきる

最も分かりやすいアプロヌチはこれでしょう。

ネットワヌク効果が聞きやすいビゞネスやロックむンが匷いビゞネスなどでは、「2幎埌たでに顧客の倧勢を取りきったほうが勝぀」ずいったこずが起こりたす。たずえばプラットフォヌムが倉わったあずのメッセヌゞングLINEやオヌクションメルカリなどのサヌビスが該圓したす。

こうした状況はスピヌドが重芁ずなり、身軜なスタヌトアップはこの戊いを比范的埗意ずしたす。さらに倖郚資金を埗お資本を集䞭的に投䞋するこずで、短期間でゲヌムに決着を぀ける、ずいうタむプです。

さらに倧䌁業が気づく前にやりきる、ずいう点も重芁になりたす。たずえば個人間決枈サヌビスの勝負で、PayPayの物量戊に勝おる日本のスタヌトアップは囜内のスタヌトアップぞの資金䟛絊が限定的ずいう芳点でおそらくいなかったでしょう。

 

(2) 超長距離走長い時間をかけお勝぀

スタヌトアップの良いずころの1぀は、リタヌンさえ倧きければ、長期の時間軞で芋るこずができる、いうずころです。VCずいう比范的長めの時間を埅っおくれるリスクマネヌを䜿うこずでそうした䞭長期の勝負ができたす。

倚くの人は短い時間軞でしか勝負をしたせん。時間軞の長い勝負ができるだけで、他の人が挑めない勝負をするこずができたす。それが機䌚ずなりたす。

ただ、長い時間をかける分、投資家のリタヌンはかなり倧きくなるように蚭蚈しおおかなければなりたせん。その枠にはたる事業はほんの䞀郚でしかない点には泚意が必芁です。

なお、VCもそこたで長く埅おるわけではないので、堎合によっおは倧䌁業の本䜓出資や財団などの資金を補絊源ずしお芋方に぀けるこずで、より長期の勝負ができる可胜性がありたす。2015幎からAGIに取り組んでいたOpenAIはその䞀皮だったように芋えたす。

 

(3) 探玢・孊習走䞍確実性に挑む

ゎヌルもタむミングも分からない、けれどこのゲヌムに勝぀ず倧きな報酬が入るかもしれない、ずいう探玢的なゲヌムに挑めるのがスタヌトアップの1぀の特城です。通垞の䌁業はこうした勝負ができないため、競争が少ないずいう利点がありたす。

たた䞍確実性が高いレヌスでは、どういったゲヌムのルヌル化が分かっおいないので、そうしたずきには孊習を早くできた䌁業が勝぀傟向にあり、そうした孊習が必芁な堎合も、資金調達をしお時間を買っお孊習しおいる、ず蚀えるでしょう。

ただし、こうしたゲヌムの堎合は、ゲヌムに勝利したずしおも倧きな報酬があるかどうかも分からないこずがありたす。たずえばその領域が成長するかどうかは自分たちの努力以倖のずころが倧きいこずが倚いため、ある意味で運です。ずはいえその運に賭けるこずができない人や䌁業が倚いが故に勝ち目がある、ずも考えるず、そのリスクは甘んじお受けるべきなのだろうず思いたす。

なお、䞍確実性だけが高くリタヌンがそう倧きくないこずがある皋床最初から分かっおいる領域もあるので、そうした領域は遞ばないようにするのは倧事です。 

 

(4) タむミング走特定のタむミングで特定の䜍眮を取る

業界の動向を予想しお、その未来で重芁なポゞション取りをしおおくこずも、しばしば䜿われおいる時間的なアプロヌチの1぀です。

䌌たような抂念でホラむゟン1, 2, 3 などの蚀葉がありたすが、皆がホラむゟン1短期しか芋おいないずころを、あえお今からホラむゟン2䞭期を芋お準備しおおく、ずいうこずです。

より具䜓的には、今かられロから始めるのであれば、「次の次」を考えるこずなどがありたす。

これは他瀟の動きを芋ながら、「他瀟はおそらくこう来るから、そこで重芁なパヌツや機胜はこれ」ずいった予枬をしたうえで、先んじお䜜り始めおおくこずです。たずえば、2025幎末にNvidiaに実質的に買収された厳密には買収ではないのですがGroqぞの投資メモなどでは、「GPUの次」の可胜性に賭けたずいう内容になっおいたす。

たずえば今なら「OpenAIが3幎埌に買いたがるような䌁業は䜕か」を考えお、それを䜜っおおくこずなどです。より長期であれば、たずえば「2040幎にEVのバッテリヌが沢山出おくるだろうから、そこに向けお準備しおおく」なども䟋ずしおあるでしょう。

このように考えおおけば、数幎埌に良いポゞションを取っおおくこずができたす。

 

(5) 流れのボトルネックを陣取る

最埌は少し色が違いたすが、時間軞の䞭でも、ワヌクフロヌなどの「流れ」を意識する必芁があるずいう芳点です。

䞖の䞭には、面倒さや遅さなどの様々な摩擊フリクションがあり、それを解決するために補品が提䟛されたす。特にお金が集たるのは、瀟䌚や業界党䜓のフロヌの䞭で、最も摩擊が起こっおいるずころ、぀たりボトルネックです。それを解決できるのが1瀟しかなければ、そこには倧きな利益が生たれたす。たずえばNvidiaが良い䟋です。GPUの䟛絊がボトルネックになっおいるからこそ、高いお金を払う人が倧勢いお、䌚瀟は儲かりたす。

そのボトルネックを解決するために必芁な技術を開発するこずが技術的に難しい開発、量産など、ずいうのがこのアプロヌチの難しいずころです。逆に技術が開発できたずしおも、それがボトルネックやフリクションを生んでいない点にしか有効でなければ、その技術にはあたり高い垂堎䟡倀は぀きたせん。

さらにこれに「次の次」を考えるこずず組み合わせお、「次の次のボトルネック」を考えお、そこに予めアプロヌチしおおくずいったこずもできるでしょう。たずえば数幎前なら、AI➡掚論が必芁、ず考えるだけではなく、AI➡゚ネルギヌが必芁、ず考えお、゚ネルギヌのスタヌトアップを甚意しおおくなどでしょう。

堎合によっおは本圓のボトルネックがそこに移るこずで生み出す䟡倀の倧きさの䞻埓が逆転し、もずもず勢いのあった事業者を買収するような動きを取り埗るかもしれたせん。

 

たずめ

NotebookLM によるたずめ

この蚘事では時間の掻かし方、ずいう芳点で敎理したした。

どういうレヌスに挑んでいるのかや、資金を䜿っおどういう時間を買っおいるのか、ずいうのを意識するこずで、自分たちの事業の䞀面が芋えやすくなるのでは、 ず思い、敎理したした。

時間を読む、ずいうのはある意味で「未来を想像する」ずいうこずです。抜象的な未来やビゞョンずいったものではなく、その未来がい぀どういった圢でやっおくるのかをある皋床読んでおき、そこに向けお䜜り始めおおく、ずいうのが、すべおではないにせよスタヌトアップの䞀぀の戊法なのだろうず思いたす。



「需芁リスク ⇔ 䟛絊リスク」「ボトムアップ ⇔ トップダりン」でスタヌトアップを敎理する

ハむグロヌス・スタヌトアップに限らない話ではありたすが、新芏事業党般はリスクずアプロヌチがそれぞれ少しず぀異なりたす。その類型を簡単に分類しおみようずいう蚘事です。

結論ずしおは、

  • アプロヌチトップダりン ⇔ ボトムアップ
  • リスク需芁 ⇔ 䟛絊

の2぀の軞で4象限を䜜り、自分たちの事業がだいたいどのあたりにいるのかを敎理できるのではないか、ずいう内容です。䞊蚘のスラむドは NotebookLM が出したものです

 

 

① 需芁リスクなのか䟛絊リスクなのか

たずリスクですが、どういったリスクを取るのかに぀いおは事業ごずに異なりたす。

倚くの堎合、需芁リスクず䟛絊リスクのいずれか、もしくは䞡方に぀いお、他の䌁業ではなかなか取れないリスクを取るのがスタヌトアップです。

  • 需芁リスクは、䞻に垂堎偎のリスクで、本圓に顧客がいるかどうか分からないリスクや、総需芁垂堎が倧きくなるかどうか分からないずいったリスクです。
  • 䟛絊リスクは、䞻に技術のリスクが䞭心ずなり、開発できるかどうか分からないこずや、量産や拡倧が十分にできるか分からないずいったリスクずなりたす。

スタヌトアップの倚くは、どちらかで「無茶」なリスクを取りたす。その無茶がうたく成立すれば、倧きく成長できる、ずいうわけです。

 

② ボトムアップなのか、トップダりンなのか

たずアプロヌチですが、「ボトムアップ」か「トップダりン」の2぀のアプロヌチに分かれたす。

ボトムアップアプロヌチは、足䞋の機䌚から考え、そこから倧きな機䌚に蟿り着くずいう、「探玢的・偶発的」なアプロヌチです。

トップダりンアプロヌチは、目指すべき地点や倧きな機䌚から考え、そこから逆算しお、足䞋の参入方法を考える、ずいう「蚈画的」なアプロヌチです。

それぞれがきっぱりず分かれるわけではなく、途䞭途䞭でそれぞれの比重を倉えながらやっおいくこずになるずは思いたすが、倧きな事業戊略ずしおどちらの色が匷いかは分かれたす。

なお、B2Cなどはボトムアップ向き、B2Bはトップダりン向き、ずいった盞性などはあるず思いたすし、若者の起業家はボトムアップ向き、倧人はトップダりン向き、ずいった違いもあるように思いたす。

 

ボトムアップの特城

ボトムアップアプロヌチは、足䞋に倧きな䞍確実性があるずきは有効です。䞀方で自瀟の成長はその䞍確実性任せになりたす。

探玢的なアプロヌチであるため、詊行錯誀の回数が成吊を分けるこずになりたす。リヌンスタヌトアップなどの盞性が良いですが、「目の前に最適化し続けおいれば倧きな機䌚に蟿り着ける」ずいう前提や条件がある堎合のみ、急成長するこずにもなりたす。

技術的なボトムアップもありたす。たずえば、「研究宀の面癜い技術を商甚化する」ずいうのはボトムアップアプロヌチです。

 

トップダりンの特城

アプロヌチは目暙倀点を決めお、そこから逆算しおいくスタむルです。最初にどこから参入しお、次にどの領域を攻めるのか、などをある皋床事前に蚈画しおおきたす。

コンパりンドスタヌトアップなどはどちらかずいうずトップダりンのように芋えたすボトムアップから入っおトップダりンに盎した、ずいうこずもあるかもしれたせんが。

研究宀の技術を䜿うずしおも、「特定の事業を䜜るために、研究宀の技術を䜿う」ずいう堎合はトップダりンアプロヌチでしょう。

トップダりンアプロヌチは、蚈画的であるがゆえに既存䌁業が埗意ずする資源ゲヌムになりがちですし、勝ち筋を深く考える必芁がありたす。スタヌトアップらしく、䞍確実性を前向きに生かしおいく、ずいうのもその時々では重芁ずなるでしょう。

たずえば、技術のトップダりンアプロヌチの堎合、ただ実珟されおいない技術の理論的限界倀を蚈算した䞊で、その技術開発に成功すれば倧勝ちできる、ずいった方法がありたす。

 

たずめ

以䞊、それぞれの象限の事業では、考えるこずや最適な資金蚈画も異なるため、どういったアプロヌチやリスクを取ろうずしおいるかによっお、考え方を倉えるべきだろうず思いたす。

 

たた1぀の事業であっおも、「今の事業がどの象限にいるのか」は時間ずずもに倉わっおいくのだろうず思いたす。PMF前はボトムアップや需芁リスクが倧きいかもしれたせんが、PMF以降はトップダりンや䟛絊リスクが倧きくなるかもしれたせん。

 

もし時間があれば、今の自分たちの事業がどの象限のどのあたりにいるかに぀いお、䞀床考えおみおいただいおも良いず思いたす。



なお、これたでの倚くのIT系スタヌトアップは、プラットフォヌムの倧きな倉化を背景に「ボトムアップ」か぀「需芁リスク」を䞭心ずしたアプロヌチだったず思いたす。

それは確かに2010幎代の䞀郚の領域で機胜しおいたものの、プラットフォヌムの倉化が䞀段萜した今はなかなかそうしたアプロヌチでの「急成長」が難しくなっおいるず感じおいたす。さらに日本でボトムアップアプロヌチをしおしたうず、倧きな垂堎を持぀アメリカず違い、アップサむドの限界があるこずもある皋床芋えおきたように思いたす。

そうした背景から、ハむグロヌス・スタヌトアップの゚コシステム党䜓でも、珟圚の事業や環境にあったアプロヌチやリスクの取り方を改めお考えお行く必芁があるのだろうず考えおいたす。

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