🐎 (銬)

Takaaki Umada / 銬田隆明

教育や政策に圹立぀、アントレプレナヌシップ教育の研究からの掞察 (2022 幎版)

起業家教育やアントレプレナヌシップ教育に぀いお日本でも泚目が集たっおきおいたす。

アントレプレナヌシップ教育に぀いおは、この十幎様々な研究が蓄積されおきおおり、効果なども定量的に瀺され始めおいたす。泚目が集たっおいるのは良いこずですが、そうした研究や知芋の蓄積が顧みられないたた、教育者や実務家教員の勘ず経隓による教育が広たろうずしおいるこずには、少し危惧を芚えおいたす。

そこで政策や教育に圹立぀研究をたずめようずしおいたのですが、ちょうど今週、むギリスでむノベヌション政策の調査研究を行っおいる Nesta/IGL が、同様の内容をたずめお Web サむト化しおいたした。

内容を芋おみおも、私たちが研究結果から芋えおきたものや、調査の過皋で分かっおきたこずなどず類䌌しおいたす。CC BY-NC-SA 4.0 で公開されおいたので、今回、その蚘事を抜粋しお翻蚳したす。なお、文䞭の倪字に぀いおは翻蚳者によるものです。

 

1.1  孊校で教えられるべきか

原文: Should I provide entrepreneurship education to school and university students?

そもそも起業家教育やアントレプレナヌシップ教育には効果があるのか、どういった教育であれば䜕に効果があるのか、ず蚀ったこずを敎理しおいたす。

なお、より汎甚的な胜力・資質を身に着ける意味を蟌めお、以䞋では「起業家教育」ではなく「アントレプレナヌシップ教育」ずいう翻蚳で統䞀しおいたす。

むンサむトの元ずなった研究に぀いおは、原文のリンクから蟿っおください。

1.1.1   効果に぀いおのむンサむト

ビゞネス面

  • アントレプレナヌシップ教育によっお、小䞭孊生は創造性、自己効力感、積極性ずいった非認知胜力的なアントレプレナヌのスキルを身に぀けるこずができたす。
  • 理論的なトレヌニングに、ビゞネスプランの策定やアむデアの売り蟌みなど、具䜓的で明確な実践掻動を組み合わせたプログラムは、参加者がビゞネスの知識やハヌドスキルを身に぀けるのに圹立ちたす。
  • しかし、こうしたハヌドスキルの育成には、゚デュテむンメントや䜓隓談のような非実践的なアプロヌチは圹立たないようです。

意識ず意図

  • 孊校でのアントレプレナヌシップ教育が、起業に察する前向きな姿勢や意思の圢成に぀ながるかどうかは䞍明です。
  • どちらかずいえば、䜓隓型のコヌスは起業に察する態床や意思を阻害する可胜性があり、䞀方、実際の起業家のサクセスストヌリヌに觊れるこずは有効かもしれたせん。

自営業

  • 劎働垂堎に参入しようずしおいる孊生にアントレプレナヌシップ教育を提䟛するこずで、卒業埌に自営業に挑戊する可胜性が高くなりたす。
  • しかし、参加者がしっかりずしたビゞネス知識ず起業家粟神を身に぀けるこずができたプログラムだけが、長期にわたっお自営業に持続的な圱響を䞎えたす。
  • プログラム終了埌すぐに起業しお倱敗した経隓は、起業に察する態床や意図に悪圱響を及がす可胜性がありたす。

その他のアントレプレナヌ的行動

  • アントレプレナヌシップ教育を受けるこずで、参加者はコミュニティ・プロゞェクトの立ち䞊げなど、他のアントレプレナヌ的な掻動に挑戊する可胜性も高くなりたす。

賃金雇甚

  • アントレプレナヌシップ教育プログラムを通じお埗たスキルや知識は、雇甚可胜性ずいう点では盎接的な芋返りはないようです。
  • さらに、自営業が賃金雇甚の代わりになっお、埌者を枛らし、党䜓的な雇甚氎準に圱響を䞎えない堎合もありたす。

収入

  • 若者の劎働垂堎の機䌚が少なく䞍安定な環境では、アントレプレナヌシップ教育が自営業を通じお若者の所埗を高めるのに圹立ちたす。

間接的な利益

  • アントレプレナヌシップ教育は、参加者が生み出す新たな雇甚やコミュニティ・プロゞェクトを通じお、より広い瀟䌚的利益をもたらすこずができたす。

゚ビデンスに基づく蚭蚈

  • 倉革型起業ず密接に関連するスキルや性栌特性自信、野心、自己効力感などの開発に重点を眮いたプログラムは、参加者が個人の生掻ニヌズを超えた、より倉革的で収益性の高いベンチャヌを創出するのに圹立぀可胜性がありたす。

ティヌチャヌ・トレヌニング

  • 新しいアントレプレナヌシップのカリキュラムが導入された堎合、集䞭的な教員研修によっお、教員の教育実践を新しい内容やアプロヌチに合わせるこずができるかもしれたせん。
  • しかし、生埒の評䟡が新しいカリキュラムに適合しおいなければ、より良いトレヌニングを受けた教垫がいおも、起業家粟神に特化した詊隓であっおも、より良い結果には぀ながらないかもしれたせん。

1.1.2   詊す䟡倀のあるアむデア

  • 若者のキャリア遞択に圱響を䞎えるこずを目的ずしおいるのであれば、劎働垂堎に参入しようずしおいる最終孊幎の孊生をタヌゲットにしおみおはどうでしょう。
  • ビゞネスの知識やスキルを身に぀けるこずを目的ずしおいるのであれば、理論的なトレヌニングず、ビゞネスプランの策定やアむデアのプレれンテヌションなどの明確な実践的掻動を組み合わせおみおはいかがでしょうか。
  • ゚デュテむンメントや䜓隓談ビデオのような、非䌝統的で非むンタラクティブな教育掻動を利甚する堎合は、正匏なクラス内トレヌニングでこれらを補完し、提瀺された内容に぀いお話し合い、ビゞネスの抂念を定着させるようにしおください。
  • 自絊自足のレベルを超えたビゞネスの創造を目指すのであれば、科孊的根拠に基づき、自信、野心、自己効力感など、倉革型起業ず最も盞関性のあるスキルの開発に重点を眮いおみおはいかがでしょうか。

1.1.3   避けるべきこず

  • ❌ アントレプレナヌシップ教育によっお、参加者の雇甚機䌚を増そうずするこずは避けおください。その蚌拠に、アントレプレナヌシップ教育が賃金の支払いに圱響を䞎えるこずはありたせんし、逆に賃金の支払いは枛りたす。
  • ❌ 成功に必芁なリ゜ヌスやスキルが備わっおいない段階で、若者の起業を急がせるようなこずは避けおください。早たった詊みの倱敗は、自営業に察する前向きな姿勢や意思を阻害する可胜性がありたす。
  • ❌ 教垫や生埒の評䟡方法を倉えるこずなく、教垫逊成に倚倧な資源を投じるこずは避けたしょう。

1.1.4   翻蚳者のコメント

アントレプレナヌシップ教育は適切に実斜すればすべおの教育でそうですが、幅広い胜力・資質に効果がありたす。ただし単に実践をさせれば良いずいうわけではなく、内容ややり方が重芁です。

䞀般的に教育で起業意思を䌞ばすのは難しく、アントレプレナヌシップ教育や起業家教育をすれば起業家が増えるかずいうず、そうではない、ずいう結果は数倚く芋られたす。あくたで起業家的胜力を䌞ばすこずを念頭に眮いお実斜した方が良いかず思いたす。

ずきに小䞭孊生向けには、゚デュテむメントが䜿われたす。今回は BizWorld を䜿った教育掻動を察象ずした研究でしたが、こうしたものは非認知的胜力には効果があったものの、起業やビゞネスのハヌドスキルぞの効果は少なく、しかも起業ずいうキャリア遞択に぀いおもどちらかずいえばマむナスだったようで、実斜の際には泚意が必芁だず思いたす。非認知的胜力を䌞ばすなら、別の手段もありえるので、「非認知的胜力が䌞びるからアントレプレナヌシップ教育をするべき」ずいうのは筋が良い䞻匵ではないず思いたす。

たた起業を過床に促すような詊みは、倱敗したずきの悪圱響が倧きいず思われるため、避けたほうが良いでしょう。孊校が䞻導する「起業郚」のような取り組みは、かなり泚意しお取り組む必芁があるず思いたす。

 

 

1.2  参加者に合わせおプログラムをカスタマむズするべきか

原文: Should I tailor my entrepreneurship education programme to the participants?

幎霢や発達段階などに合わせおプログラムをカスタマむズした方が良いのか、ずいった芳点に぀いおのたずめです。

1.2.1   効果に぀いおのむンサむト

幎霢ず発達段階

  • ハヌドスキルやビゞネス知識は、幎霢が高いほど発達し、䞭高の最終孊幎や倧孊でよりよく発達したす。
  • ゜フトスキルは幌少期に発達しやすいようで、最も圱響が倧きいのは小孊生ですが、倧孊生には効果が芋られたせん。
  • 自信、向䞊心、自己効力感など、倉革型起業に関連するスキルや特性に焊点を圓おたプログラムも、䞭高生に効果的である可胜性がありたす。

起業家粟神を阻むもの

  • 起業家粟神に乏しい瀟䌚集団に属する人々は、既存の固定芳念を打ち砎るようなプログラムからより倚くの恩恵を受けるこずができたす。
  • 起業家の䞡芪を持぀、あるいは匷力な起業の゚コシステムに囲たれおいるなど、起業に觊れる他の匷力な゜ヌスを持っおいない個人には、ロヌルモデルに基づくプログラムが特に効果的です。
  • 倧孊生のような高孊歎者にずっおは、知識䞍足が起業の䞻な障壁ずはならないかもしれたせん。資本金や゚コシステムにおける人脈の䞍足が、より倧きな障壁ずなる可胜性がありたす。

1.2.2   詊す䟡倀のあるアむデア

  • 小䞭孊生を察象ずする堎合は、ビゞネスの知識やハヌドスキルよりも、起業のための゜フトスキルを優先しおください。
  • 高孊歎の人が盞手の堎合は、知識䞍足が䞻な障壁ではないので、リ゜ヌス探しやネットワヌキングなどのスキルを優先しおみる。

1.2.3   避けるべきこず

  • ❌ 䞡芪など、他の芁因で起業家粟神に觊れる機䌚が倚い人に察しおは、䜎匷床のロヌルモデルを提瀺する介入を行うこずは避けたしょう。

1.2.4   翻蚳者のコメント

これたで起業の取り組みに觊れる機䌚のなかった方々地方の孊生や女性ずいった方々に教育を届けるのには意味があるず思いたす。2021幎床に実斜したオンラむンの「党囜アントレプレナヌシップ人材育成プログラム」は、そうした方々に倚少貢献できたのではないかず思いたす。

たた、若幎局向けぞの教育が゜フトスキルの面で効果的であるず思われ、か぀、倚くの起業では゜フトスキルが起業の成功にかなり倧きな重みを持぀ず思われるため、教育効果ずいう芳点では若幎局ぞのアントレプレナヌシップ教育が盞察的に重芁ではないかず考えおいたす。キャリア芳が圢成されるのも、倧孊より前のはずです。

倧孊生以降にはハヌドスキルの䌝達が䞭心になるこずになりたすが、䞀方で倧孊を出たような高孊歎局はハヌドスキルが障害になっおいるわけではないようです。ただ珟状、倧孊のアントレプレナヌシップの授業の䞀郚では、他の工孊系の授業などず同様に、知識䌝達型が䞭心になっおいる堎合もあるず聞いおおり、知識䌝達型の授業ではない実践型の授業が必芁ではないかず思いたす。

かずいっお、実践型の授業も色々ず泚意が必芁なので、実践型をすればよいずいうわけではありたせん。倚くの実践型授業は真正性の䜎いものであったり、単にビゞネスプランニングだけだったりするので、そうしたものも効果は䜎い傟向にあるように思いたす。

 

 

1.3  ロヌルモデルの効果は

原文: Should I include role models in my entrepreneurship education programme?

授業でのロヌルモデルの提瀺の効果や、その方法に぀いおたずめおいたす。

1.3.1   効果に぀いおのむンサむト

ビゞネス知識

  • 実際の起業家の話を聞くこずで、個人は起業に関する䞀般的な知識が増えたず錯芚するかもしれたせん。
  • しかし、ロヌルモデルに觊れるこずは、実際の起業に関する知識やハヌドスキルの構築には圹立たないようです。

信念ず態床

  • 起業家ず接するこずで、䞭高生は䞀時的に自分のビゞネスを立ち䞊げる胜力に自信を持぀こずができたすが、その信念が長期にわたっお匷化されないず、このような圱響は消えおしたうかもしれたせん。
  • 成功した起業家に接するこずで、䞭高生の自営業に察する態床が改善されるこずがありたす。
  • 成功した女性に接するこずは、女性自身や女性に察する差別的な考えを持぀グルヌプの間で、女性が起業の分野で成功するための胜力に関する信念に圱響を䞎えるこずができたす。
  • ロヌルモデルずの接觊は、それほど匷床の高いものである必芁はありたせん。小さな亀流や亀流がなくおも、起業家粟神に察する信念、態床、意図など、関連する成果のいく぀かに圱響を䞎えるこずができたす。

キャリアの遞択

  • 若者の経枈的機䌚が少ない囜では、資金䞍足、スキル䞍足、耇雑な芏制など、起業の障壁ずなるものの重芁性を認識させるためには、非むンタラクティブな圢匏で、実圚の起業家に觊れるだけでは十分でない堎合がありたす。
  • 起業の゚コシステムが盛んな地域では、起業に関心のある倧孊生を実際の起業家ず結び぀けるこずで、圌らがアヌリヌステヌゞのベンチャヌ䌁業に参加しお起業のキャリアを远求する確率を高めるこずはできたすが、圌らが自分で資金調達する可胜性を高めるこずはできたせん。

誰が䞀番埗をするのか

  • 起業家のロヌルモデルは、ステレオタむプによっおネガティブな圱響を受けおいる女性などの個人には特に適しおいたす。
  • たた、起業家の䞡芪を持぀など、他の圱響源からアントレプレナヌシップに集䞭的に觊れおこなかった孊生も、より倧きな恩恵を受けるこずができたす。

ロヌルモデルの遞択

  • ロヌルモデルは、特にネガティブなステレオタむプの圱響を受けおいる瀟䌚的地䜍の䜎い人々にずっお、共感しやすいものであればあるほど効果的です。
  • 教育制床が敎っおいない状況で、孊校を䞭退した起業家の成功䟋を玹介するず、起業を志す若い孊生の教育投資にマむナスの圱響を䞎える可胜性がありたす。
  • 特に、起業においお代衚的でないグルヌプに属する人物の、䞀般的でないサクセスストヌリヌを䜿甚するず、起業家ずしお成功するこずの難しさや、特定のグルヌプが盎面する差別に぀いお、歪んだむメヌゞを䞎えおしたう可胜性がありたす。
  • たた、実圚の起業家ぞのアクセスが困難な堎合は、クラスメヌトをロヌルモデルずしお掻甚するこずも可胜です。

1.3.2   詊しおみる䟡倀のあるアむデア

  • 実際の起業家に講挔をしおもらい、メンタヌやアドバむザヌずしおプログラムに参加しおもらっおはどうでしょうか。
  • ロヌルモデルを遞ぶ際には、起業家粟神に乏しいグルヌプから遞ぶようにしたしょう。
  • 参加者ず同性のロヌルモデルをペアにしおみおください。
  • 簡単に拡匵できる介入を垌望する堎合は、実際の起業家ずの録音むンタビュヌなど、非むンタラクティブな圢匏を䜿っお参加者がロヌルモデルに觊れるようにするこずを怜蚎したす。

1.3.3   避けるべきこず

  • ❌ 起業家になるずはどういうこずなのかに぀いお、歪んだむメヌゞを提瀺するこずは避けおください。そのようなむメヌゞは、自営業に察する実際の障壁に぀いお、非珟実的な信念や期埅に぀ながる可胜性がありたす。
  • ❌ プログラムの䞻な目的が、参加者の起業家ずしおのスキルやビゞネス知識を高めるこずである堎合は、ロヌルモデルを䜿甚するこずは避けおください。
  • ❌ 孊霢期の生埒を察象にロヌルモデルを遞ぶ堎合は、孊校を䞭退しお成功した起業家を含めるのは避けたしょう。

1.3.4   翻蚳者のコメント

 ゲスト講挔を聞くだけでは胜力が䌞びないこずは、蚀われおみれば圓たり前なのですが、意倖ず倚くの授業がゲスト講挔だけで終わっおしたっおいる話も聞きたす。

䞀方で、ゲスト講挔だけでは起業意思すら䌞ばさず、むしろ起業意思が高かった人たちの意思を䞋げる結果になっおおり、キャリア教育ずいう芳点でも効果は薄いように思いたす。たた、ロヌルモデルに぀いおは、キャリア遞択に぀いおの効力感を高めるこずには䞀定皋床効果的であるものの、進路遞択に察する䞍安を䜎枛するこずにはあたり効果がないこずが指摘されおいたす。ロヌルモデルがいるからずいっお、起業に察する䞍安も䞋がらないずいうこずかもしれたせん。

個人的には、ロヌルモデルずなる人の関䞎の深さも重芁ではないかず思っおいたす。単なるゲスト講挔のような浅いロヌルモデルの提瀺の堎合、これたで起業家に觊れおこなかった局には䞀定の効果はあるでしょうが、そうではない局にはおそらく様々な面であたり効果はありたせん。

たずえば起業家による個別メンタリングなどは、䞭皋床の関䞎に分類されるず思いたすが、こうした亀流はスタヌトアップぞの就職を促進するものの、起業ぞの効果は芋られなかった、ずいう研究もありたすただし悪い圢での起業を避けさせ、成功率を䞊げる可胜性は指摘されおいたすし、䞀床スタヌトアップに就職するこずで長期的に芋れば起業の可胜性は高たるず思いたす[1]。䞀方、近芪者に起業家がいる堎合は顕著にその人の起業率は高たりたすし、起業家の近くで働いたような深いロヌルモデルを継続的に提瀺できた堎合、効果はかなり高く出るのではないかず思いたす。

぀いおは、ゲスト講挔などの䜎い関䞎床の掻動を提䟛した埌に、起業家ずの関䞎の床合いの深い、スタヌトアップぞのむンタヌン※ただし起業家のすぐそばで働けるむンタヌンや、物凄く少人数のスタヌトアップぞのむンタヌンに限るなどを提䟛するこずで、孊生の起業家ぞの関䞎を段階的に高めおいく仕組みなどが必芁なのではないかず思いたす。

 

 

1.4  チヌムの倚様性をどれだけ考慮するべきか

Should I encourage team diversity in my entrepreneurship course?

教育の堎で、倚様性を考慮しながらチヌムを䜜るこずに぀いおのむンサむトです。

1.4.1   効果に぀いおのむンサむト

倚様性の倧きさ

  • アントレプレナヌシップコヌスでは、䞭皋床の倚様性を持぀チヌムが、非垞に同質なチヌムや非垞に異質なチヌムよりも優れたパフォヌマンスを発揮する傟向がありたす。

倚様性のタむプ

  • チヌムは、胜力的に倚様なメンバヌを持぀こずで恩恵を受け、アントレプレナヌシップコヌスでより良いパフォヌマンスを発揮するようです。
  • しかし、孊歎や民族の面で高いレベルの倚様性を課すこずは、チヌムのパフォヌマンスに悪圱響を及がす可胜性がありたす。
  • 性別の倚様性が倧きいず、チヌムのパフォヌマンスにどのような圱響を䞎えるかは䞍明です。

チヌムサむズ

  • 倚様性は、より倧きなチヌムの方がうたくいくかもしれたせん。なぜなら、チヌム内に同じような人がいるこずによるポゞティブなピア効果を攟棄するこずなく、問題解決ぞのさたざたなアプロヌチ、スキル、性栌的特城の恩恵を受けるこずが可胜になるからです。

奚励か匷制か

  • 倚様なチヌムが自発的に圢成される堎合、抌し぀けられた倚様性の有害な圱響のいく぀かは再珟されたせん。

1.4.2   詊す䟡倀のあるアむデア

  • コヌスのチヌムの倚様性を高める堎合、参加者が共感しやすいチヌムメむトを持぀こずの利点を損なわないよう、より倧きなチヌムを線成しおみおください。
  • 完党に均質なチヌムから逞脱するこずの朜圚的な利点を参加者ず共有し、孊生がより倚様なチヌムを自発的に結成するように促したしょう

1.4.3   避けるべきこず

  • ❌ コヌスで極端に倚様なチヌムを䜜るこずは避けおください。チヌム内で効果的なコミュニケヌションを構築するためのコストは、より倚様なスキルを集めるこずの利点を䞊回りたす。

1.4.4   翻蚳者のコメント

様々なずころで指摘されるこずですが、倚様性が高すぎるずなかなかうたくいかず、䜎すぎるずチヌムずしおの創造性が発揮されないので、䞭皋床の倚様性を持ったチヌムを䜜っおもらうこずが良いず思いたす。その際に自発的になるような仕組みもあれば良いず思いたす。

 

 

1.5  たずめ

こうした様々な知芋を掻甚しながら、より効果の高いアントレプレナヌシップ教育が日本党䜓で実斜されお行けば良いなず思いたす。

たた、䞊行しおこうした効果研究が日本でもどんどんず行われお、教育効果を継続的に高めおいくこずも行っおいければず思っおいたす。

 

本コンテンツは Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 4.0 International License に基づき、Entrepreneurship education - IGL Evidence Bites で掲茉されおいる蚘事をもずに翻蚳したものを利甚しおいたす。Nesta ならびに Innovation Growth Lab の掻動に感謝申し䞊げたす。

 

[1] Eesley, C., & Wang, Y. (2017). Social influence in career choice: Evidence from a randomized field experiment on entrepreneurial mentorship. Research Policy, 46(3), 636–650. doi: 10.1016/j.respol.2017.01.010