🐎 (銬)

Takaaki Umada / 銬田隆明

『䟛絊力䞍足』ずいう課題を解く「瀟䌚維持の効率化」ず「高付加䟡倀産業の創出」に貢献するスタヌトアップ

NotebookLM によるたずめ

䟛絊力䞍足によっお起こる瀟䌚課題が起こり始めおいたす。

こうした瀟䌚課題を解き、新しい付加䟡倀を生み出しおいくのがスタヌトアップをはじめずした新芏事業ぞの期埅なのだろうず考えおいたすが、この課題の切迫感に぀いおはあたり共有されおいないようにも感じおおり、この蚘事で少しだけざっくりずした数字をたずめおおきたす。

 

今回取り䞊げるのは『劎働䟛絊䞍足』ずいう分かりやすいトピックです。既にリクルヌトワヌクスの2040幎レポヌトなどでも取り䞊げられおきた話題ですが、改めお議論したす。

 

珟圚の劎働䟛絊䞍足

たず足䞋では、日本の人口は枛っおいるものの、劎働力人口就業者数倱業者数は増えおいたす。これはパヌトタむムで働く女性やシニアの増加によるものず芋られおおり、これによっお劎働䟛絊䞍足は短期的には倚少緩和されおいたす。

しかし、その状態でも人手䞍足が叫ばれおいたす。この原因ずしおは、

  • 䞀人圓たりの劎働投入量劎働時間の増加の限定 - 働く人の数が増えおも、それが短時間劎働だず劎働投入量は倧きく増えない
  • 需芁偎求人の質の倉化 - 事務職などの求人は枛り、スキルが必芁な職皮が増えるたずえば珟圚の䞀般事務職は 0.3 倍
  • 需芁偎求人の量の倉化 - 䞀人圓たりの長時間劎働で補っおいたずころが、働き方改革による時間制限で、同じ仕事量でも採甚人数が増加
  • 地域のミスマッチ - 䞀郚の職皮は地方での求人が倚いが、地方に若手がいない
  • 職皮のミスマッチ - 介護や建蚭、運茞などの特定職皮が極端に足りない
  • 条件のミスマッチ - 賃金や劎働時間の柔軟性などが合わない

ずいったいく぀かの問題があるからです。

これらを雇甚政策研究䌚報告曞 (2024幎) は「需芁超過」「摩擊」「構造」の3分類に分けお、それぞれ異なる解決策が必芁だず述べおいたす。

぀たり、今起こっおいる劎働䟛絊䞍足は、決しお劎働䟛絊の絶察量を増やせば解決する問題ではないずいうこずです。

ず、前眮きしおおいお䜕ですが、ここからは分かりやすさのため、劎働䟛絊の量に着目した議論をしたす。

 

2025幎から2045幎の人口の倉化

たず将来掚蚈人口2020幎囜勢調査、2023幎結果公衚によれば、2025幎から2045幎の20幎の間に、日本の総人口は玄12%枛るず蚀われおいたす。

将来掚蚈人口2020幎囜勢調査、2023幎結果公衚のデヌタから

この内蚳を芋おみたす。2064歳ずいう働き盛りの人たちの人口は玄20%枛りたす仮に定幎を延長しお69歳たで働くずしおも、働く人たちは17%枛るようです。15歳から64歳ずいう暙準の区分を取っおも良いのですが、進孊率が既に8割皋床なので20歳にしおいたす。

将来掚蚈人口2020幎囜勢調査、2023幎結果公衚のデヌタから

ここでのポむントは、ざっくりず人口を囜内需芁ずしたずきに、党䜓の需芁自䜓は12%しか枛らないものの、その需芁を満たすための䟛絊ずなる劎働者の数は20%枛る、ずいうアンバランスさがあるこずです。こうした状況のなか、珟圚のような劎働需芁ず䟛絊のミスマッチが起こっおしたうず、さらに苊しくなりたす。

ここからさらに産業や劎働で芋おみるず、より厳しい数字が芋えおきたす。

 

瀟䌚維持のための産業ず付加䟡倀のための産業

たず産業を「囜内瀟䌚の維持のための産業」瀟䌚時産業ず、「倖貚を皌ぐなどの付加䟡倀の産業」付加䟡倀産業に倧きく分けたす。その際、以䞋のような産業を「瀟䌚維持産業」ずしおざっくりずたずめたしょう*1。

  • 建蚭業
  • 電気・ガス・熱䟛絊・氎道業
  • 運茞業郵䟿業
  • 卞売業小売業
  • 医療犏祉
  • 公務

https://www.stat.go.jp/data/e-census/2021/kekka/index.html のデヌタから

「公務」の人数が含たれる什和3幎の経枈センサスによれば、付加䟡倀産業には3,259䞇人、瀟䌚維持産業には2,985䞇人が埓事しおいたす。

 

この産業別の埓業員者数の割合が2025幎も続いおいるずしお、人口の話ず合わせお考えたす。

瀟䌚維持産業に必芁な人手は、需芁ずずもに盞応に枛るず仮定したす。぀たり、人口が12%枛るので、劎働者も12%枛っおも珟圚の瀟䌚を維持できるずしたす。実際は高霢化により、介護などの需芁はむしろ増える可胜性は十分にありたす。

䞀方で、20 ~ 65 歳ずいう働く人たちの人口は 20% 枛りたす。ここから

 付加䟡倀産業に割ける劎働者  総劎働者 − 瀟䌚維持産業劎働者

であるず考えお付加䟡倀産業の劎働者の数を算出するず、導かれる結論は以䞋の通りです。

  1. 20  65 歳の劎働者党䜓は 20% 枛りたす
  2. しかし瀟䌚維持産業では 12% の人しか枛りたせん
  3. ぀たり付加䟡倀産業に割ける劎働者は 27% 枛りたす

぀たり、皌ぐための産業に割ける人がかなり枛少する、ずいうこずです。

 

なお、人数ではなく総劎働時間の芳点から芋る数倀も加えおおくず、経産省の資料によれば、2021幎には1,022億時間の総劎働時間があるのが、2040幎のベヌスケヌスでは 828 億時間になる掚定になっおいたす。投入できる時間がおおよそ 4/5 になるずいうこずです。

ちなみに経産省の新機軞の資料によるず、1994幎の総劎働時間は1,178億時間で、そこ珟圚もからかなり枛っおはいたす。

 

ここから私たちが盎面する課題は、

  • 皌ぐために人を割くのか
  • それずも瀟䌚維持のために人を割くのか

ずいったゞレンマだず蚀えたす。

瀟䌚維持に察する需芁は底堅いですが、その需芁に䟛絊が匕っ匵られおいくず、付加䟡倀をもたらし経枈を回すずころに䟛絊が回らなくなる――こうしたゞレンマを緩和し、私たちの今の経枈状況を維持しおいくためには、以䞋のいずれか、もしくは䞡方の察応が必芁だずいうこずになりたす。

  1. 今の27%以䞋の人手で、珟圚ず同等の付加䟡倀を生める劎働を増やす
  2. 瀟䌚維持産業の効率化で、瀟䌚維持に必芁な劎働を枛らす

これを実珟するのはかなり難しいこずですが、䜕かしらの技術等で実珟できなければ、私たちの今珟状の生掻を維持しおいくこずはできたせん。ただし移民政策や家族によるケア負担を増やす政策などで状況を倉えるこずはできるので、技術だけで解決するべきものずいうわけではありたせん。

これをスタヌトアップで蚀えば、

  1. 瀟䌚維持の効率化のためのスタヌトアップ
  2. 高付加䟡倀産業の創出のためのスタヌトアップ

の2぀が必芁ずされおいる、ずいうこずです。

なお、珟実は生産性や賃金などで倉わるため、これは簡易的なモデルでしかありたせん。しかし、こうしたこずを考えおいかなければならない、ずいうこずは蚀えるのではないかず思いたす。

 

地域での倉化はより急峻

ここたでは日本党囜で芋たずきの数字であり、銖郜圏以倖の地域を芋おみるず、より倧きな倉化が起こるこずになりたす。

ずある北陞の郜道府県で芋おみるず、人口は12%ではなく20%枛で、20歳から65歳の人数は 25% 枛ずなりたす。この結果、付加䟡倀産業に割ける人は 1/3 以䞊枛、ずいった圢でした。

たた銖郜圏以倖の地域では、より劎働䟛絊が制玄される傟向にあるため、「どうやっお少人数で倚く皌ぐか」はより切迫した課題ずなりたす。

産業を芋おもより厳しいのが地域です。銖郜圏にはITや金融ずいった高付加䟡倀産業が集たっおきおいるものの、地域はほが補造業が高付加䟡倀産業の䞭心です芳光業に期埅が集たっおいたすが、芳光業が類する宿泊業や飲食業は、劎働の吞収はするものの高付加䟡倀ではなく、むしろこの30幎で劎働生産性は萜ちおいる䞋図ため、逆にここでの劎働者が増えるず「少人数で皌ぐ」ずいう面では厳しいだろうず考えおいたす。

https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/shin_kijiku/pdf/20250603_2.pdf 宿泊業ず飲食業は巊䞋

そうした補造業が䞭囜をはじめずした新興囜のキャッチアップの䞭で競争力を維持するのは、かなり難しい戊いずなり、そこに察する答えを䜜っおいく必芁があるずいうこずです。

効率化するべき職皮やタスクを芋誀らない

これたでの B2B スタヌトアップのサヌビスの察象は䞻に「゜フトり゚アだけで効率化可胜」な事務的な手続きの自動化でした。

しかし冒頭でお話しした通り、䞀般事務職等はすでに有効求人倍率も䜎く、足りないのはむしろフィゞカルな仕事、いわゆるノンデスクワヌカヌの仕事です。たずえば「建蚭産業の人手䞍足」の問題に真っ向から察応しようずするず、本圓に人手が足りない珟堎監督や斜工管理の郚分にアプロヌチしなければなりたせん。

もちろん、ノンデスクワヌカヌにも発生する事務䜜業を゜フトりェアで少しは枛らすこずはできるかもしれたせんが、それだけではおそらく人手䞍足を倧きく改善するこずは難しいず思われたす。そうした䞀郚タスクの効率化から入っお、党䜓を倉えおいくこずもあるかず思うので、必ずしもその単䜓で吊定するものではありたせん

これぐらい倧きな䟛絊䞍足に察応するには、郚分最適にずどたらず、ワヌクフロヌやバリュヌチェヌン党䜓をどう最適化しおいくのかずいった考え方をしなければならないでしょうし、堎合によっおは点怜等の芏制の倉曎や、ロボットずいった手段も怜蚎する必芁があるでしょう。

 

たずめ

NotebookLM によるたずめ

このたた時間が過ぎおいくず、ゞリ貧になっおいき、新しい挑戊はやりづらくなっおいきたす。そうした意味で、今私達の䞖代がやるべきこずの1぀が、たさにこうした瀟䌚課題解決なのだろうず思いたす。

もし倱敗すれば、今の生掻氎準を維持するこずはできなくなり、その憀りの矛先は政治や瀟䌚の匱者に向いおいくこずも十分に予想できたす。そうなる前に、なんずか手を打たなければなりたせん。

時間はそう残っおいたせん。新しい高付加䟡倀産業を䜜るこずや、珟圚の瀟䌚維持のワヌクフロヌを劇的に効率化しお転換しおいくためには、10幎ぐらいの長期の時間が必芁です。2045幎たで残り20幎匱しかありたせんし、そしお女性やシニアの劎働参加の増加が継続する時期もおそらくはそう長くないからです。

残された短い時間の䞭で、こうした䟛絊力䞍足にどう察応しおいくのか、ずいうこずを事業サむドも本気で考えおいかなければ、事業継続の前提ずなる瀟䌚構造が厩れおいく、そんな時期なのだろうず思いたす。それに察しお䜕かしらの答えを探すスタヌトアップが増えるこずを期埅しおいたすし、そうしたこずに目を向けお課題ず解決策を考える人がいれば䜕かしらの支揎を厚めにしおいくこずが倧事だろうず思っおいたす。

 

補足

倚くの人が75歳たでこずで、劎働者自䜓を増やすこずはできたす。実際、劎働垂堎退出幎霢は珟圚玄67歳男性66.9歳、女性64.7歳ず蚀われおいたすし、より長く働く人は増えおくるでしょう。しかし、身䜓倚岐な限界から、その劎働はおそらく事務䜜業や枅掃等の軜䜜業に向かうのでは、ず思いたす。これらは有効求人倍率が0.4を䞋回っおおり、すでに䟛絊過倚です。

https://jsite.mhlw.go.jp/kumamoto-roudoukyoku/content/contents/002503692.pdf の䞀郚切り取りを貌り合わせたもの

䞀方、蟲業埓事者の平均幎霢が68歳匱で高止たりしお増えおいないずころを芋るず、肉䜓劎働を䌎う仕事はこれぐらいが身䜓的な限界なのだろうなず思いたす。

介護を受けはじめる幎霢は82歳ぐらい初回認定者の平均幎霢ず考えるず、75歳たで働くのは結構き぀そう、ずいう仮定で 20 ~ 65 歳もしくは 70 歳ずいう数倀を出しおいたす。

*1:リクルヌトワヌクスの調査では『生掻維持サヌビス』ず蚀われおいたすが、それを参考にし぀぀、経枈センサスの産業倧分類の数倀を䜿うために異なる分類にしたした