🐴 (馬)

Takaaki Umada / 馬田隆明

なぜアントレプレナーシップ教育が大事か、これから何を変えるべきか (2022 年版)

これまで数年間、東京大学でアントレプレナーシップ教育に携わってきましたが、アントレプレナーシップ教育に関する注目が、昨今かなり増してきていると感じています。 現在の政権がスタートアップを一つの重点投資分野に据えたことは、間違いなくその原動力…

起業家を増やすために、教育や教育機関ができること

スタートアップが経済成長の要の一つだと目されている中、起業家を増やすことについても注目が集まっているように思います。そうした文脈の中で、特に教育機関からの観点で意見を聞かれることも増えました。 そこで今、起業家を増やすために教育や教育機関が…

教育や政策に役立つ、アントレプレナーシップ教育の研究からの洞察 (2022 年版)

起業家教育やアントレプレナーシップ教育について日本でも注目が集まってきています。 アントレプレナーシップ教育については、この十年様々な研究が蓄積されてきており、効果なども定量的に示され始めています。注目が集まっているのは良いことですが、そう…

2022 年 4 月の経済諮問会議での小中高等へのアントレプレナーシップ教育の拡大方策について

2022年4月27日に開催された経済諮問会議で、小中高でのアントレプレナーシップ教育の拡大方策に言及されていました。 産業の振興を目的に、起業家を増やしたいと思うのであれば、若年層へのアントレプレナーシップ教育は一定の効果があるように思います。 た…

起業支援活動のマッピング

異なる大学間でアントレプレナーシップ教育や起業家向け教育(研修)、起業支援について語るとき、それぞれの大学での支援対象や目的が異なっているため、互いの活動を整理してから議論した方が良さそうだなと感じています。 そのときに、以下のような二つの…

「未来を実装する」を実装する

『未来を実装する』の「おわりに」にこのようなことを書きました。 こうした「社会実装」や「未来を実装する」というコンセプトを社会実装するには、情報を伝えるだけではうまくいきません。本書ではインパクトとそこに至る道筋を少し示しただけであり、これ…

スタートアップ側に不利な協業契約にならないように(とその対策)

スタートアップが注目を浴び、日本全国でオープンイノベーションの取り組みが広まるにつれて、スタートアップが他企業と共同で何かを行うことが増えました。また各産業の深い課題に取り組むスタートアップも増え、初期の段階から顧客企業との間でNDAなどの契…

大学生向けの「全国アントレプレナーシップ人材育成プログラム 2021」

東京大学アントレプレナー道場の一部を、全国の大学生向けにオンラインで提供できることになりました。 全国アントレプレナーシップ人材育成プログラム 全国の大学生であればどなたでもご参加可能です。登録は上記のサイトから無料で可能で、登録締切は 11 …

政治と規制とプロダクトマネジメント

Product Manager Conference 2021 での講演の資料をアップデートして公開しました。 IT を活用するプロダクトを作っていくうえで、政治や規制の話は避けて通れなくなりつつあるように思います。 遵守するのは当然のことながら、もし時代に合わないルールや変…

岸田政権のスタートアップ政策への期待

総裁選での「日本の成長産業は?」という質問に対し、岸田首相はフリップで「スタートアップ」という回答をしました。「新しい資本主義」の中でもスタートアップへの期待がかかっているのではと思うので、個人的な意見を書いておきます。 私個人は再分配を意…

ランダムの力 ― 民主主義・科学・社会実装

科学の助成金をランダムに配分する(不確実性への投資) 課題 解決策 実行性 社会実装の助成金をランダムに配分する(不確実性への投資) ビジネスにランダム性を活かす その他の議論:民主主義でランダムな市民に参加してもらう(公正性) まとめ 皆さんが…

「売上100億円」という基準でスタートアップのアイデアの良し悪しを見分ける

「スタートアップを目指すにしては市場が小さいように見える」と投資家から指摘されたことのある起業志望者の方も多いのではないかと思います。こうしたコメントの背景には単純な計算があります。そのロジックを知っておくことで、自分自身でスタートアップ…

起業家教育と起業家トレーニングの違い

起業家教育といってもその内実は様々です。いくつかの文献[1][2]では、起業家教育 (Entrepreneurial Education) と起業家トレーニング/研修 (Entrepreneurial Training) を峻別しています。 起業家トレーニング/研修は特定の活動のパフォーマンスを上げるも…

起業の四つの類型

起業家教育に注目が集まっていますが、起業と言ってもどのような事業を指すのかは様々です。最低限生きていくための事業をするためのやむを得ない起業もあれば、リスクを取って急成長をするようなスタートアップ的な事業のための起業もあるでしょう。 しかし…

リーンスタートアップの限界への雑感

これまで各種のスライドやプログラムを通して、リーンスタートアップ的な手法をお勧めしてきました。その中でリーンスタートアップ的な手法の限界もまた見えてきたように思います。 リーンスタートアップはMVPを作ったり、顧客インタビューなどを行いながら…

ビジネスモデルキャンバスの前に『市場機会ナビゲーター』

リーンスタートアップに関連する論文を読んでいて、「良く使われているフレームワーク」の中に『市場機会ナビゲーター (Market Opportunity Navigator)』という、日本ではあまり紹介されていなかったものがあったので紹介しておきます。 『市場機会ナビゲー…

スタートアップと気候変動

コロナ禍からの経済のリカバリープランの中で、各国が挙げているのは「デジタル」と「グリーン」です。特にグリーンの文脈では、2050年に向けたカーボンニュートラルが世界的なアジェンダとして広く受け入れられつつあります。 気候変動対策が社会の変化を促…

プロダクトマネジメントのすべて

読書の目的読書の目的 プロダクトマネジメントの概念を関連付けてマッピングすること 献本をいただいたので書評を書くこと 一言で言うと5W1Hでお勧めの人 プロダクトマネージャーに新しくアサインされた人が全体像をつかみたいと思ったときに通読する プロダ…

1万人のアントレプレナーシップ教育

2030年ごろにどのような能力が必要であるか(そしてそれに向けてどのような教育をするべきか)をまとめている OECD の Education 2030、そのコンセプトノートではキーとなる三つのコンピテンシーとして「新たな価値を創造する力」「対立やジレンマを克服する…

GovOps: DevOps とガバナンス

Governance as Code GovOps GRE GovOps に向けて まとめ これからのパブリックガバナンスや一部の領域のガバナンスにおいて、DevOps ならぬ GovOps というものが考えられるのかなと思っています。 デジタル庁の設立や行政機関のDX、企業のDXなど、デジタル技…

コロナ後のアクセラレーター環境の変化

コロナウィルスとそれによる感染症である COVID-19 による変化は、スタートアップやその周辺のエコシステムの一部を変えると考えています。 もちろん変わらないもの、一度変わって元に戻るものも多数あると思いますが、私自身に影響がありそうなもので、今起…

スタートアップのセールスパイプライン管理

スタートアップの初期のセールス活動において、「〇件の受注」といったゴールにしようとしたとき、どうしてもゴールとなる案件数はかなり小さくなります。場合によっては「今期は1件の100万円以上のLOI獲得」という「1案件のWin」がゴールになるかもしれませ…