🐴 (馬)

Takaaki Umada / 馬田隆明

『希望の語り手』としての Climate Tech スタートアップ

現状 日本でも脅威を伝え始める動きが活性化 人は恐怖で立ちすくむ 人を動かすには希望が必要 気候変動における希望 Climate Tech スタートアップが作る希望 (1) 我慢や負担とは違う、「技術による解決」という選択肢を際立てさせられる (2) 雇用を増やし、…

やるべきことの探し方 - 個人の Will をなるべく避ける分人的アプローチ

キャリアを考えるとき、Will, Can, Must のフレームワークはしばしば使われます。 多くの人はWillから考えようとしますが、そこから考えると迷宮入りして答えを見つけるのに苦労しがちです。個人的には、Will や情熱は徐々に育てていくものだと考えたほうが…

人類や国の課題を1%解く

世界や日本には大きな課題がいくつかあります。そうした大きな課題を大きく解くことができれば、つまり世界や社会の課題に大きく貢献する事業を作ることができれば、金銭的な見返りを得ることができます。 Bill Gates らの Breakthrough Energy Summit に参…

若い起業家の志は低くなったのか?

「起業を志す若者の志が小さくなった」などと言われこともあるようですが、個人的にはこの10年でそこまで変わってないのでは、と感じています。 むしろ、少し前の時期に特殊な環境が揃っていて、志が高くなくても大きな勝負ができていたのでは、というのが個…

日本のスタートアップブームの「終わりの始まり」を食い止めるために

スタートアップブームの「終わりの始まり」は、VC のファンドサイズが小さくなり始めることだと考えています。それを契機に悪循環が始まるからです。 理屈はこうです。 ファンドサイズが小さくなると、スタートアップが調達できる資金も小さくなります。そう…

「ディープテック・スタートアップは時間がかかる」とは限らない

「ディープテック・スタートアップは Exit まで時間がかかる」とよく言われますが、(少なくともアメリカでは)必ずしもそうではない、という点を記事に残しておきます。 ディープテックの一つの領域として、Life Science が挙げられます。その領域での代表…

ディープテック・スタートアップへの誤解

スタートアップ全体への支援から、徐々に特定領域のスタートアップへの支援へと政府の軸足が移りつつある中で、「ディープテック・スタートアップ」への注目が増しているように感じています。そして実際、いわゆるディープテック・スタートアップに対する国…

機会からはじめよ

ハイグロース・スタートアップを目指す起業家や、大企業の新規事業の人たちの多くに共通する、新事業の立ち上げがうまくいかない原因の一つは、「自分のやりたいこと」を重視しすぎてしまうことだと感じています。特に大企業のボトムアップ型の新規事業にお…

アイデンティティを緩く保つ

「文系で技術がありません。どう起業すればよいでしょうか」というのは学生から頻出する質問です。その質問に対する答えにはいろいろありますが(たとえばチームを組めばよいなど)、一方で「そこまで自分を規定しなくとも良いのでは…」とも思います。 文系…

「やりたいこと」を探すよりも「やるべきこと」に目を向けてみる

学生の方から「やりたいことがない」「行動を起こせるほど興味があるものがない」という質問のような相談が出てくることがあります。 そうしたとき、最近は「やりたいことよりも、むしろやるべきことを考えてみてはどうでしょう」「何かできるところから始め…

「未来にとっての過去」を今から作り始める

起業に興味がある若手の方と話していると、「自分には原体験がない」「文系(理系)だから」「スキルがない」といって、行動を始めることを躊躇してしまう人がそれなりの数いることに気づきます。 実際、起業を始める前に「あなたの原体験は何か」といったこ…

埋め込まれたアントレプレナーシップ教育

これまでの小中学校におけるアントレプレナーシップ教育の展開計画では、いくつかの課題がありました。たとえば以下のような課題です。 既存の授業科目とは「別」のコマを用意することが想定されており、学校や教師の負担となっている(ただでさえ、外国語や…

学生にとっての「社会」と「社会課題の解決」

「社会」という言葉はもともと日本語にあった言葉ではなく、society という言葉の翻訳のために、明治時代に新しく作られた造語だそうです。 この society という言葉には意味が大きく2つあり、 狭い範囲の人間関係 (例: 仲間、友人、組、会) 広い範囲の人…

大企業とのカンパニークリエーション - デマンドサイドからのオープンイノベーション

先日取り上げた、スウェーデンの「インパクト・カンパニー」ビルダーである Vargas Holding が、新たに繊維スタートアップの Syre を立ち上げ、2024年3月に資金調達を行って表舞台に出てきました。 Syre はポリエステル繊維の大規模なリサイクルを行い、サー…

成功を測るものさし📏

同じ「起業家」と呼ばれる人たちと話していても、成功の認識は大きく違うと感じています。 富、名声、力を成功と捉えて起業する人もいれば、より良い社会を残すこと、より大きな何かを成し遂げることなどを求めて起業という選択を取る人もいます。 富一つと…

Company Creations by Vargas Holding: Creating a Series of Decacorns and Unicorns 🦄

What is Vargas Holding? Method 1. Look at macro trends and create what should be 2. Vertically integrate 3. Secure sales commitments early 4. Have customers buy the product and also invest 5. Utilize financing techniques 6. Don't take on t…

「インディースタートアップ」とスモールビジネス

受託開発での起業や自己資金での起業を「インディースタートアップ」や「インディービジネス」と呼ぶことについての話題が懇親会で挙がりました。 スタートアップとスモールビジネスはよく比較されますが、「スモールビジネス」というと、小さい=良くないと…

「スタートアップ」の定義が曖昧なことによる弊害と悪影響

国の政策の方針もあって、「スタートアップ」が注目されており、予算等もついて「スタートアップの数」などが公共団体等での KPI に置かれ始めています。 スタートアップの数を増やすことは個人的にも賛同していますが、ただ、気を付けたいのがスタートアッ…

Make Something the Future World Needs

In the Silicon Valley of the past, young hackers created one groundbreaking software service after another, guided by the motto of Y Combinator: Make Something People Want However, as large corporations have increased their presence even i…

未来の世界に必要なものを作れ

かつてのシリコンバレーでは、 人が欲しがるものを作れMake Something People Want という Y Combintor のモットーを合言葉に、若きハッカー達が次々と時代を画するソフトウェアサービスを生み出してきました。 しかし、ソフトウェア領域でも大企業の存在感…

Distinguishing "High-Growth Startups" from the Broadening Definition of "Startups"

As the term "startup" has become more widespread in Japan, it seems to have lost its original meaning and context, which referred to a distinct and specialized form of entrepreneurship that aimed for rapid growth while leveraging technolog…

Exit の量と質: 日本のスタートアップエコシステムのボトルネックと1兆円企業

真ん中が増えて、「入口」と「出口」が増えてない 出口がより大きな課題 量を増やすか? 質を上げるか? 日本の M&A の数と産業構造の関係 中長期的には質を上げる 2024 年の日本のスタートアップエコシステム全体としてアプローチしなければならない中長期 …

スタートアップの方法論の変遷 ~「適切な場所で」、適切なものを、適切に作る ~

スタートアップに適した「場所」の変遷 1.1 2009 年前後 - B2C 1.2 2012 年前後 – B2B ホリゾンタル 1.3 2015 年前後 – B2B バーティカル 1.4 2018年前後 – B2B エンタープライズ 場所が変われば探し方も変わる まとめ リーンスタートアップの方法論、特に仮…

デカコーンやユニコーンを次々に作る「Vargas」によるカンパニークリエーション

Vargas Holding とは 方法 1. マクロトレンドを見て、あるべきものを作る 2. 垂直統合する 3. 売上コミットメントを早期に獲得する 4. 顧客に製品を買ってもらって、投資もしてもらう 5. ファイナンス手法を駆使する 6. 技術リスクはそこまで大きく取らない …

コンテストでは評価軸を読み込む

僭越ながら審査側に立つことが多くなってきました*1。 補助金やピッチコンテストなどでこれから登壇される方に、審査員としてぜひ伝えたいことは、「審査の評価軸が事前に公開されているなら、それをきちんと読み込んで挑んでください」ということです。 ど…

「強み」にこだわりすぎない

私たちはしばしば、「自分の強みは●●なので、この道を選ぶ」と言ったり、誰かから「日本の強みを活かして勝つ方法は何か?」と尋ねられたりします。 強みに焦点を当てるべきだとよく言われますし、過去の経験を生かすことは理屈でも、コストパフォーマンスの…

J-Startup Impact の推薦委員から見た、J-Startup Impact 応募と準備のコツ (2023 年度版)

(※本記事は推薦の審査中ならびに推薦直後に書いたものです。2023年10月6日に J-Startup Impact の受賞企業が発表されたので、公開しました。) 1 整理 1.1 社会的インパクトを比較する例 2 応募の際のポイント 2.1 J-Startup に選ばれうるぐらい事業を伸ば…

Startup Studio や Venture Creation Model の台頭と日本での必要性

1 Startup Studio について 1.1 Startup Studio の概要 1.2 Startup Studio の事例 1.3 背景 1.4 類型 2 Venture Creation Model について 2.1 概要 2.2 プロセス 2.3 類型 3 日本におけるこれらのモデルの今後 3.1 領域の広がり 3.2 非営利組織の役目 3.3 E…

Entrepreneur in Residence (EIR) というキャリアの機会とプログラムの改善

海外でたまに見かける「Entrepreneur in Residence (EIR)」の仕組みが日本でも徐々に広がりつつあります。 アントレプレナー・イン・レジデンスは、ざっくりと言うと「おおよそ数か月から2年程度まで、一定程度の給料をもらいながら起業準備ができる」という…

2023年のスタートアップを取り巻く環境、今後に向けた施策 (特にアクセラレーターの視点から)

Y Combinator 以外のアメリカの著名なアクセラレーターの成果を見てみると、2015年以降、そこまで優れたパフォーマンスが出ていません。ユニコーン輩出という観点では、Y Combinator 以外のアクセラレーターからユニコーンがあまり出なくなっています。 http…